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食べる機能の低下にご注意!
食べる機能の低下にご注意!
「歯の具合がわるい」「食事の時によくむせる」「声がかすれる」・・・その症状は年齢のせいだけだと思っていませんか。実は食べる機能(摂⾷嚥下機能)が落ちているかもしれません。詳しく学んで、早めに対処しましょう。
監修:東邦大学医学部 客員教授 道脇幸博先生
口から食べることの大切さ
食べることは、健康と生きる楽しみを支える大切な行為です。
でも高齢になったり、病気になったりすると食べる機能が落ち、口から食べることが難しくなることがあります。
食べる機能が低下すると栄養が十分に摂れず「低栄養」になったり、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」という病気を起こすリスクが高まったりします。また、食事を通して得られる五感への刺激、そして家族や友人とのふれあいの機会が減少してしまうこともあります。
あなたやあなたのご家族は大丈夫?
あなた自身や周りの方に次のような症状がみられる場合には、食べる機能が低下しているかもしれません。出来るだけ早く専門医に相談しましょう。また、食品や調理の仕方も食べやすいように工夫しましょう。
体の機能面
- ・歯(義歯)のぐあいがわるい
- ・舌に白いもの(舌苔)がたくさんついている
- ・口が閉じにくい
- ・ろれつが回りにくい
- ・せきをする力、発声の力が弱い
- ・やせてきた
- ★呼吸にぜいぜい、ごろごろという音が混じっている
食事中や食後の様子
- ・食べる量が減った
- ・軟らかい物しか食べなくなった
- ・口の中に食べ物を長くため込んでいる
- ・よだれがよく出る(食事中でないときも)
- ・口からよくこぼす
- ★むせやせき込み、痰が多い
- ★声がかすれる
★のような症状がある方は特に要注意!
早めに専門医による診察を受けましょう。
- 参考文献
- 「食べる力のサポートブック」藤谷順子監修・財団法人 日本訪問看護振興財団