チョコレートの意外な話 虫歯になるってホント?
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2虫歯になるってホント?
チョコレートが、
特に虫歯になりやすいわけではない
「食べたら1分以内に3分間歯を磨きなさい。それと、虫歯になるから甘いものは食べちゃだめ!」虫歯になると、ズキズキ痛む歯を押さえ、後悔とちょっぴりの罪悪感を抱きつつ耳にしたこんな言葉。こんなことになるならお菓子食べなきゃ良かったなあ、もっと念入りに歯磨きすれば良かったなあ・・・などと理由も分からぬまま悔やんだものです。
ところが”お菓子を食べると虫歯になる”という先入観をくつがえす画期的な研究結果が発表されております。その主役は「チョコレート」。
虫歯とチョコレート
では、虫歯とチョコレートにはどのような関係があるのでしょうか。
実は虫歯とお菓子の関係についての研究は、かなり以前から行われています。きっかけとなったのは1954年のこと。スウェーデンのある病院で5年にわたって虫歯の原因を調べる実験が行われました。その内容は、400名をこえる人にチョコレートやトフィーを与えて、どのような条件のときに虫歯になりやすいかを調べるというものです。
その結果、食事時に規則正しく菓子を食べたときは、虫歯は起こりにくかったのですが、食間にも菓子を食べた場合、虫歯の発生率は高くなったということです。(トゥースフレンドリー協会のHPでも紹介。)しかし、食間に与えたお菓子の種類を調べるとトフィーに比べてチョコレートの方が虫歯になりにくいということが報告されています。(※1)
ただし、食べすぎには注意し、しっかり歯磨きをしてくださいね。
※1 Gustafesson,B.et al:Acta Odontol Scand.,11(3-4),232-64, 1954.